ホームページの素材写真だけで実績は伝わる?施工事例とターゲットを見直す方法
きれいなホームページを作り、アクセス解析の報告も届いている。それでも問い合わせにつながらないとき、ページを見た人に「この会社なら自分の相談に応えてくれそうだ」と伝わっているか、確認してみましょう。
特に住宅の工事を個人のお客様から直接受けたい会社では、写真が判断材料になります。整った室内の写真だけでなく、誰に向けた仕事なのか、自社が実際に何をしてきたのかが分かることが大切です。
きれいな写真はあるのに、会社の仕事が見えなかった
東京都の専門家派遣制度を通じて、北多摩西部エリアで内装工事を手がける会社とお会いしました。この会社は協力会社と連携しながら、個人のお客様から住宅に関する相談を直接受けることを目指していました。
ホームページは、数年前に100万円以上をかけてWordPressで制作したものです。制作会社からは毎月アクセス解析の報告が届き、保守も行われていました。しかし、集客に悩む社長と「どんなお客様から、どんな相談を増やしたいか」「そのために何を変えるか」を話し合う機会はありませんでした。
サイトには美しい写真が並んでいましたが、そこには自社が施工していない住宅の写真や、実在しない人物が相談している写真も使われていました。初めて訪れた人には、どこまでがこの会社の実績なのか分かりません。
まず「誰に選ばれたいか」を決める
写真を入れ替える前に、届けたい相手を具体的にします。たとえば「住宅の工事を考えている人」だけでは、知りたいことはまだ絞れません。住みながらの内装工事を相談したい人と、空き家を全面改修したい人では、見たい事例も気になる点も違います。
どの地域の、どのような相談に応えたいのか。自社が得意な工事は何か。ここを決めると、ホームページで紹介すべき実績が選びやすくなります。
アクセス数を見るときも、数字だけで終わらせず、見てほしい事例が読まれているか、相談につながっているかを確かめられます。
施工事例では「自社がした仕事」を伝える
施工事例に載せたいのは、完成後の写真だけではありません。お客様が依頼先を判断できるよう、次の情報を写真と一緒に整理します。
- どのような困りごとや希望があったか
- 自社が担当した工事の範囲
- 工事前後で何が変わったか
- 工事中に工夫したこと
撮影した写真が少なくても、まずは自社の仕事を正確に紹介できる事例から始められます。写真の掲載にはお客様の了承を得て、住所や私物など、公開してはいけないものが写っていないか確認します。
素材写真は、記事の内容を説明したり、ページの雰囲気を整えたりする用途には役立ちます。ただし、自社の施工事例やスタッフとして受け取られる場所では、実際の写真と混同させないことが必要です。
写真と事例を、選ばれる理由につなげる
今回の会社に必要だったのは、単に写真を増やすことではありません。個人のお客様からどんな相談を受けたいのかを定め、それに合う自社の仕事を見せることでした。
私たちがホームページ制作で写真撮影と制作前の事業整理を重視するのも、そのためです。立派に見える写真を集めるより、相談したい相手が「ここなら頼めそう」と判断できる情報をそろえる。ホームページを見直すときは、まずターゲットと、そこに示すべき実績から考えてみてください。